NIPT検査は非侵襲的な方法で、妊婦の血液サンプルから胎児の染色体異常をスクリーニングする検査です。通常、妊娠10週から妊娠15週の時期に行われ、比較的迅速に結果が得られます。
今回は、⻑崎⼤学病院のNIPT検査についてご紹介します。
⻑崎⼤学病院のNIPTの特徴
長崎県のNIPT基幹施設
長崎大学病院は、出生前検査認定制度等の運営委員会から基幹施設としての認証を受け、NIPTを提供しています。県内での基幹施設は当院のみであり、また、当院と連携している施設が5つあります。
遺伝カウンセリングをご希望の場合、遺伝カウンセリングは妊娠の初期段階(妊娠12週頃まで)に行います。ご予約は、妊婦ご本人から直接ご連絡いただくこととなっており、基本的には、妊婦ご本人とパートナーの両方が一緒に受診されることをお願いしています。
検査結果の説明は、通常検査後2~3週間後に行います。検査結果の説明についても、妊婦ご本人とパートナーのご同席を原則としてお願いしています。
また、オンラインでの遺伝カウンセリングもご利用いただけます。オンラインでのカウンセリングを希望される方は、予約時にお知らせいただければ対応が可能なようです。
羊水検査も可能
当院で羊水検査を検討される方は、まず、かかりつけの産婦人科医にご相談いただくことをお勧めします。羊水検査を希望される場合、かかりつけの産婦人科医により、当院産婦人科新患外来(毎週月・水・木曜日に診療)へのご紹介が必要です。その後、受診いただきます。
羊水検査によって判明することは、染色体疾患全般です。この検査は通常、妊娠16週頃に行われ、入院が必要となります。ただし、産婦人科新患外来の受診については、妊娠14週頃までにする必要があります。ただし、胎児に所見がある場合にはこの期限は適用されません。検査結果が出るまでには通常2〜3週間かかります。
NIPT検査と羊水検査の違い
羊水検査とNIPT検査は、リスクの観点から異なる特徴を持っています。
羊水検査は、子宮に針を刺して羊水を採取する侵襲的な検査で、高い精度で染色体異常を検出できますが、その一方で穿刺リスクが存在し、合併症の発生が稀に報告されています。結果の出るまでにも時間がかかりますが、偽陰性率は低いです。
一方、NIPT検査は非侵襲的で、母親の血液サンプルから胎児のDNAを検査します。そのため、穿刺リスクはほぼありません。NIPTも高い検出率を持ちますが、精度は羊水検査に比べわずかに劣ることがあり、結果が比較的迅速に得られます。
どちらの検査方法を選択するかは、個別の状況や医師のアドバイスによって決定されるべきです。
⻑崎⼤学病院のNIPT検査費用
検査費用は99,000円(税込)です。遺伝カウンセリング費用は別途必要となります。
⻑崎⼤学病院のNIPT検査結果はいつ届く?
結果の説明は、通常検査後2〜3週間後に行います。原則として、妊婦さんとパートナーが揃って来院する必要があります。
⻑崎⼤学病院のNIPT口コミ評判
調査中
⻑崎⼤学病院のNIPTはどんな人におすすめ?
認可施設で検査を受けたい方
長崎大学病院のNIPT検査は、長崎県で認可された検査施設をご希望の方にお勧めです。当院以外にも5か所認可を受けた施設が存在します。
認可施設は特定の検査項目が規定されている点が特徴です。しかし、より広範な検査を希望される方にとっては、認可を受けていない施設も含めて検討することが選択肢の一つとなります。
また性別の分かる性染色体検査は行われないことを理解し、どの情報を知りたいのかを明確にした上で医療施設選びを進めましょう。
羊水検査も検討している方
長崎大学病院のNIPTは、羊水検査も検討中の方にとって便益がある場合がありますが、その実施に関して注意が必要です。なぜなら、これらの検査は異なるタイミングで行われるため、検査の選択肢と実施可能な時期を明確に理解しておくことが大切です。
羊水検査は一般的に妊娠16週頃に行われ、この検査では子宮に針を挿入して羊水を採取し、染色体異常や遺伝的疾患の診断に利用されます。この検査には1泊の入院が必要です。
一方、NIPT検査は妊娠11から14週(推奨時期)に行われ、母親の血液サンプルから胎児のDNAを調べる非侵襲的な方法です。NIPTは染色体異常のスクリーニングに用いられ、結果が通常2〜3週間で得られます。
したがって、どちらの検査を選択するかを検討する際には、自身や医師とよく相談し、検査の目的や実施可能なタイミングを考慮して決定することが重要です。また、検査のリスクや精度についても注意深く情報収集することが賢明です。
⻑崎⼤学病院のNIPT口コミ評判まとめ
今回は、⻑崎⼤学病院のNIPT検査についてご紹介しました。
NIPT検査の特徴をよく理解した上で、認可施設か認可外施設かを選択し、医療施設選びを進めましょう。