NIPTは、妊娠中の母体の血液サンプルから胎児の染色体異常を検査する高度な遺伝学的検査です。この検査は胎児の健康状態や染色体異常のリスクを非侵襲的に評価するために利用されます。
今回は、奈良県立医科大学附属病院のNIPT検査についてご紹介します。
奈良県立医科大学附属病院のNIPTの特徴
NIPT基幹施設
奈良県立医科大学附属病院はNIPT基幹施設として認定されています。
奈良県立医科大学附属病院を含むNIPT検査は、現在国内で臨床研究の一環として実施されています。この検査は「NIPT（無侵襲的出生前遺伝学的検査）コンソーシアム」という複数の大学や病院で協力して行われており、遺伝カウンセリングを受けた後に検査を受けることが必要です。この検査は特定の対象者に提供されており、以下に該当する方々が対象です。
- 分娩予定日に35歳以上の方
- 以前にダウン症候群（21トリソミー）、18トリソミー、13トリソミーの赤ちゃんを妊娠・出産した経験がある方
- 胎児がダウン症候群（21トリソミー）、18トリソミー、13トリソミーのいずれかの可能性が高いと医師に指摘された方
- 超音波検査や母体血清マーカー検査で異常が指摘され、両親のいずれかに21、18、13番染色体が関与する転座などがある場合の方
条件に当てはまらない方は他院を含めて検討しましょう。
遺伝カウンセリングについて
新型コロナウイルス（COVID-19）のまん延に伴い、現在奈良県以外からの妊婦さん・ご主人のカウンセリングおよび検査を一時的に中止しています。具体的なプロセスは以下の通りです。
妊娠14週5日までに、夫婦またはパートナーとのカウンセリングが必要です。このカウンセリングは30分以上の時間をかけて行われ、料金は6,130円となります。ただし、同日に採血は行いません。検査を検討いただくために、充分に考慮いただく時間を確保するためです。検査を受ける場合、後日の採血日をお電話にてご予約いただきますが、もちろん検査を受けない選択も可能です。
妊娠10週0日から14週6日までの期間に、外来での採血が行われます。結果は通常、採血から約14日後に提供され、結果説明のための料金は別途にかかります。なお、検査結果が判定保留（1%以下の確率）の場合、直ちに再検査を行いますが、その際の費用は無料です。検査結果が陽性の場合、確定診断のために羊水検査が必要です。この羊水検査は当院で行われます。
奈良県立医科大学附属病院のNIPT検査費用
妊娠14週5日までに、ご夫婦またはパートナーと2人でのカウンセリング（30分以上、料金：6,130円）が行われ、その後、妊娠10週0日から14週6日にかけて外来で採血が実施されます（検査費用：115,380円）。検査後、検査結果が提供され、その結果の説明には別途3,780円の料金がかかります。
奈良県立医科大学附属病院のNIPT検査結果はいつ届く？
検査後、14日前後で検査結果が出ます。おおよそ平均的な日数といえるでしょう。
奈良県立医科大学附属病院のNIPT口コミ評判
調査中
奈良県立医科大学附属病院のNIPTはどんな人におすすめ？
認可施設で検査を受けたい方
奈良県立医科大学附属病院のNIPTは、認可を受けた施設で検査を受ける方におすすめです。その理由は以下の点が挙げられます。
まず、奈良県立医科大学附属病院は遺伝カウンセリングの体制が整っており、一定の水準を満たしています。遺伝カウンセリングは、検査前に必要な情報を提供し、検査結果の理解や意味を説明する重要なプロセスです。
また、奈良県立医科大学附属病院のNIPTは、所定の3項目の検査項目に制約がある点が特徴です。これは一部の認可外施設で提供されている性別の分かる性染色体検査や幅広い検査とは異なります。検査範囲に関する明確な情報が提供されており、ご自身がどこまで知りたいかを明確にする必要があります。したがって、特定の遺伝的リスクに焦点を当てたい方に向いています。
総合的に、奈良県立医科大学附属病院のNIPTは信頼性の高い検査と遺伝カウンセリングのサポートを提供し、適切な情報を提供するための選択肢の一つと言えます。
奈良県内にお住まいの方
奈良県立医科大学附属病院のNIPT検査は、特に奈良県内にお住まいの方におすすめです。
まず、奈良県内にお住まいの方は、NIPT検査を受ける際に必須となる遺伝カウンセリングを奈良県立医科大学附属病院で受けることが可能です。遺伝カウンセリングは検査前に必要な情報を提供し、検査結果の理解や意味を説明する重要なプロセスです。奈良県内に住んでいる方は、このカウンセリングをスムーズに受けることができます。
一方、他県在住の方は奈良県立医科大学附属病院での遺伝カウンセリングが受けられないため、NIPT検査を受ける際には他県の医療施設を含めて検討する必要があります。遺伝カウンセリングは検査の重要な一部であるため、検査を検討する際には地理的な制約を考慮することが重要です。
以上のことから奈良県内にお住まいの方にとって、奈良県立医科大学附属病院のNIPT検査は遺伝カウンセリングを含むスムーズなプロセスを提供し、便益が大きい選択肢と言えます。他県在住の方には、遺伝カウンセリングの受けられる医療施設を検討する必要があります。
奈良県立医科大学附属病院のNIPT口コミ評判まとめ
今回は、奈良県立医科大学附属病院のNIPT検査についてご紹介しました。ご自身が検査を受けられるのかを確認し、医療施設選びを進めましょう。